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保多織とは平織りの変形で、肌ざわりの良さと通気性や吸水性にすぐれた織物です。

 縦糸と横糸を1本ずつ交差させる平織りに対して、保多織は3回平織りで打ち込んで、4本目を浮かせる織り方です。糸を浮かせることで生じたすき間が空気を含むため、夏はさらっとした肌ざわりで、冬は逆に肌に触れたときの冷たさをあまり感じないという特徴があります。

 そうして織りあがった布には美しいワッフル状の凹凸ができ、一見ざっくりしているようですが、じつはかなりしっかりと動きにくいという特徴もあります。
  

  
 保多織には表と裏があります。4本目を浮かせて織るため、横糸が浮いて見えるほうが表になります。

 違う色の糸で織った場合、表と裏では全く違った風合いになり、色も違って見えます。

 実際に裏のほうが好きだということで、わざと裏使いをすることもあります。


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